2020.12.01
レポート

普通救命講習会 レポート

11月29日(日)、東京防災救急協会と上野消防署のご協力を頂き、SOOO dramatic!で「普通救命講習」を実施いたしました。

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救急車が要請を受けてから現場に到着するまでの平均時間は、東京都内で6分35秒(令和元年)。その、救急車到着までの空白時間が、実は、けがや急病人の生命を大きく左右します。

その場に居合わせた人が応急手当を速やかに行えば、救命率が向上し、治療の経過にもよい影響を与えます。実際の救急現場でも、その場に居合わせた人が応急手当を行い、救急隊に引継ぎ、尊い命が救われた事例が多く報告されているそうです。
救急隊員が来るまで「動かさず、触らないで」と聞いたりしますが、そんなことはなく、意識や呼吸がない場合は、即座に心肺蘇生を行うべきなんだそう。

救急車が来るまでに何ができるのか?
命を助ける可能性を上げるために、応急手当てはとても重要。わたしたちが救命の方法を学んでいれば、救える命も「ある」ということです。

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およそ3時間の講習では、座学と訓練用人形を使い、<心肺蘇生(胸骨圧迫・人工呼吸)><自動体外式除細動器(AED)の使用方法><窒息の手当て><止血の方法>を学びました。

胸骨圧迫は、適切な強さ・早さで行うのがなかなか難しく大変で、参加されたみなさん苦戦されていました。また、AEDは見るのも触れるのも初めての方がほとんどで、最初はおそるおそる慎重に。胸骨圧迫もAEDも、体に覚えさせるためになんども繰り返し、訓練しました。

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一般のわたしたちが心肺蘇生法を行うような場面は、一生のうち何度もあるわけではありません。でも、万が一の時、応急手当に関する知識と技術を身に付けておけば、誰かの命を助けられるかもしれませんよね。そして、一人でも多くの人が応急手当をできるようになれば、お互いに助け合うことができます。救命の方法を知っている人が、自分のまわりや地域に増えるといいですよね。

SOOO dramatic!では、定期的に、救命講習を開催したいと考えています。


▼普通救命講習や上級救命講習は、消防署や防災センターで定期的に開催しています。下記のリンクから、ぜひ探して参加してみてください。サイト内では、応急手当てのポイントなども紹介しています。
https://www.tokyo-bousai.or.jp/lecture_kousyu/

▼日本全国AEDマップ
全国のAED設置場所を約30万件網羅した日本最大の投稿型AEDマップ。自宅、会社、よく行く場所の近くに設置してるAEDを知っておくだけでも、ぜひ。(自分では操作できなくても、取りに行くという救命への関わり方もあります)
https://aedm.jp/